太陽光パネルの鳩対策|パネル下の営巣・糞害・発電量低下を防ぐ方法
鳩駆除累計5,000件以上の鳩対策ソリューションズ(サンクトラストジャパン)が、原因・初動・工法・再発防止を解説
太陽光パネルの鳩対策では、糞が目立つ1枚のパネル周りだけでなく、アレイ全体のパネル下空間・列と列の谷部分・配線まわりを一体として塞ぐことが重要です。
鳩はパネルと屋根面のあいだにできた隙間を、雨風と外敵を避けられる巣として利用します。部分的に塞いでも、隣の列や反対側の端部へ移動して営巣を続けることがあります。初期段階では巡回・清掃・写真記録を行い、定着後はパネル外周に沿った防鳥ネットで侵入空間そのものを封鎖します。屋根上の高所作業、パネル・架台・配線への接触、メーカー保証への影響が伴うため、ご自身や設備管理のご担当者様だけで対応せず専門業者へご相談ください。
太陽光パネルの鳩対策は「パネル下の空間を塞ぐ」が基本
パネルの表面や外壁に糞が付いていると、目についたその場所だけを清掃したくなります。しかし、太陽光発電設備で鳩が実際に長時間滞在しているのは、ほとんどの場合パネルと屋根面のあいだにできた「パネル下の空間」です。表面の汚れは結果であり、原因は見えない下側にあります。
鳩はアレイ内を移動して営巣を続ける
鳩にとってパネル下は、上から雨が当たらず、横からカラスなどの外敵に見つかりにくく、人が近づかない理想的な空間です。1列だけを塞いでも、同じ条件を満たす隣の列や反対側の端部が残っていれば、移動して営巣を続ける可能性があります。太陽光発電設備はアレイの構成が連続しているため、部分対策では移動を繰り返すことがあります。
発電量の低下から気づくこともある
パネルの汚れや巣材による部分的な影の発生は、発電量の低下として現れることがあります。監視システムで特定ストリングの発電量が以前より落ちている、パワーコンディショナのエラーが増えたといった変化があった場合は、実際に屋根上・架台下を確認すると営巣が見つかることがあります。数値の異変と現地の状態を合わせて確認することが重要です。
パネル下から屋根面・配線まで一体で調査する
パネル外周・端部の隙間
アレイの四辺、軒側・棟側の開口、架台の高さ、鳩が出入りできる隙間の有無を確認します。
列と列のあいだの谷部分
パネル列の間にできる通路状の空間、巣材の有無、糞の堆積範囲を確認します。
配線・ケーブル・屋根面
ケーブルのかじり跡、結束バンドの損傷、瓦やルーフィングの汚損、雨どいの詰まりを確認します。
設備全体の原因・被害段階・対策の考え方は、太陽光パネルの鳩対策を原因から確認するをご覧ください。本記事では場所別の対策と発電を止めない進め方に絞って解説します。
鳩が太陽光パネルの下を選ぶ4つの理由
1. 屋根と一体の「屋根付き巣穴」になっている
パネル本体が屋根の役割を果たし、架台が柱の役割を果たすため、パネル下は雨に濡れず風も当たりにくい空間になります。鳩が本来選ぶ岩の窪みや軒下と条件がよく似ており、飛来から営巣まで一気に進みやすい環境です。
2. 人が立ち入らず外敵にも見つかりにくい
屋根上は日常的に人が上がらない場所です。さらにパネルに覆われているため、上空からカラスや猛禽類に見つかることもありません。鳩にとって危険が極めて小さく、一度定着すると繁殖を繰り返しやすくなります。
3. パネルの表面が温かく、止まり場としても使いやすい
日射を受けたパネル表面は温度が上がり、寒い時期の休憩場所として利用されることがあります。パネル上端のフレームや架台の梁は幅の狭い水平面で、鳩が止まりやすい形状です。表面に止まった鳩の糞が、そのまま下の隙間への出入りにつながることもあります。
4. 周辺に餌場・水場がある
工場・倉庫の敷地内、周辺の農地、ごみ集積所、駐車場などで餌を確保できると、太陽光発電設備が休憩・営巣場所として選ばれやすくなります。設備だけを見ず、周辺環境も含めて原因を整理します。
太陽光パネルで鳩被害が起きやすい場所
| 場所 | 起きやすい状況 | 施工設計での注意点 |
|---|---|---|
| パネル外周・端部の隙間 | アレイの四辺が鳩の出入口になり、ここから下へ入り込んで営巣します。 | パネル・架台へ穴をあけない固定方法、屋根材を傷めない施工が必要です。 |
| 列と列のあいだの谷部分 | 通路状の空間に巣材と糞が堆積し、清掃だけでは再発しやすい場所です。 | 点検・清掃時のアクセス、排水経路を妨げない設計が必要です。 |
| 配線・ケーブルまわり | ケーブルのかじり、結束バンドの損傷、巣材の接触が起きることがあります。 | 配線を避けた納まり、点検時に取り外せる構造が必要です。 |
| 屋根面・雨どい・パワコン周辺 | 糞や巣材が屋根面に堆積し、雨どいの詰まりや機器の汚損につながります。 | 防水層・瓦・機器の吸排気を妨げない施工が必要です。 |
施工前の状態|パネル下の隙間に糞が堆積しています
▲ 施工前:パネルと瓦屋根のあいだに鳩が出入りできる隙間があり、糞が堆積しています
写真のように、パネルと屋根面のあいだには数センチから十数センチの空間ができています。鳩はこの高さがあれば十分に出入りでき、奥まで入り込んで営巣します。地上から見上げただけでは奥の状態が分からないため、屋根上での確認が必要になります。
工場・倉庫の屋根に設置された設備の場合
折板屋根や陸屋根に架台を組んで設置された設備では、パネル下の空間がより広く、鳩が群れで滞在することがあります。建物本体の鳩被害と同時に発生していることも多いため、倉庫・工場の鳩対策もあわせてご確認ください。
被害写真と設備全体の位置関係を合わせて確認することが重要です。屋根形状・架台の高さ・パネル枚数・全景写真があると、現地調査前の状況整理がスムーズです。
鳩を放置すると太陽光発電設備で何が起きるか
太陽光パネルの鳩被害は、「見た目が悪い」という問題にとどまりません。滞在が続くと、発電量そのものへの影響、設備の劣化、清掃・修繕コストの増加など、事業収益に直結する負担が大きくなる可能性があります。
- 発電量の低下:パネル表面の糞の付着や巣材による影は、部分的な出力低下につながることがあります。
- 配線のかじり・断線:鳩がケーブルの被覆や結束バンドをかじることがあり、断線や接続不良の原因になる可能性があります。
- 屋根材・防水層の劣化:糞は酸性で、長期間堆積すると瓦・金属屋根・防水層の傷みにつながることがあります。
- 雨どい・排水の詰まり:巣材や羽毛が流れて排水経路をふさぎ、雨漏りや越流の原因になることがあります。
- 衛生面の注意:乾燥した糞を大量に清掃する場合は、粉じんを吸い込まないよう適切な保護具と清掃方法が必要です。
- 点検作業の負担:定期点検やO&M作業のたびに糞の除去が必要となり、作業時間と費用が増えることがあります。
- 近隣への影響:鳴き声、羽毛の飛散、落下する糞について近隣から苦情が寄せられることがあります。
当社の現場感では、長期間放置した結果、防鳥施工だけでなく大量の糞清掃、配線の点検・補修、屋根面の洗浄まで必要になり、初期対応時より費用が数倍になるケースもあります。ただし、増加幅は設備規模・被害範囲・補修内容によって大きく異なります。
設備オーナー様・管理会社様ができる初期対策
被害場所・鳩の数・時間帯を写真で記録する
| 記録項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 日時 | 早朝・日中・夕方。可能であれば同じ場所を複数回確認します。 |
| 場所 | 屋根の方角、何列目のどのあたりか、軒側か棟側かを具体的に記録します。 |
| 状態 | 飛来、休憩、パネル下への出入り、巣材、卵・ヒナの有無を記録します。 |
| 糞 | 範囲、量、パネル表面への付着有無、清掃後に再発したかを記録します。 |
| 発電量 | 監視システムの推移、特定ストリングの低下、エラー履歴を確認します。 |
| 写真 | 全景、被害の寄り、鳩が出入りしている位置の3種類があると整理しやすくなります。 |
餌・水・隠れ場所を減らす
敷地内のごみ置き場の管理状況を確認し、屋根面の水たまりや排水の滞留は可能な範囲で原因を確認します。屋根上や設備周辺に放置された資材も、隠れ場所になる場合は整理を検討します。
周辺の関係者へ餌付け防止と被害情報を周知する
特定の方を断定・非難するのではなく、設備の衛生・保全管理として、餌付けを控えることや被害発見時の連絡先を案内します。近隣へ影響が及んでいる場合は、対策を進めている旨をお伝えするとトラブルを抑えやすくなります。
軽い糞でも清掃記録と発電データを残す
清掃日と再発日、そのときの発電量を記録すると、鳩が「たまたま来た」のか、「同じ場所を繰り返し利用している」のか判断しやすくなります。オーナー様や投資家様への報告資料としても役立ちます。
ご自身・自社スタッフだけで行わないケースを決める
- 屋根上での高所作業が必要
- 大量の糞が堆積している
- 複数列・広範囲へ広がっている
- 巣材、卵、ヒナが確認されている
- 配線の損傷や発電量の低下が疑われる
- 既存のネット・スパイク施工後に再発している
- パネル・架台・屋根材に触れる作業が必要になる
太陽光パネルでよく検討される対策の効果と限界
| 対策 | 向く段階 | 太陽光設備での利点 | 限界・注意点 |
|---|---|---|---|
| 定期巡回・清掃 | 初期 | 早期発見と発電量への影響把握ができる | 営巣後は清掃だけで解決しにくい |
| 忌避剤 | 初期・暫定 | 小範囲に使える場合がある | 雨や日射で流失・劣化しやすく、パネル面や屋根材への影響確認が必要 |
| 反射材・模型 | 初期・補助 | 比較的導入しやすい | 慣れ、飛散・落下、パネルへの影の発生に注意 |
| 音による追い払い | 原則慎重 | 設備によって自動化できる | 近隣への騒音苦情、慣れを確認する必要がある |
| 鷹による追い払い | 特殊条件 | 一時的な移動を促す用途 | 継続性、費用、実施環境の確認が必要 |
| テグス・簡易スパイク | 狭い止まり場 | パネル上端など条件が合えば着地を妨げられる | パネル下の侵入は止められず、隙間・脱落・別箇所への移動に注意 |
忌避剤、スパイク、ネットなどの特徴は、鳩よけ方法の効果と限界を比較するでも整理しています。
なお、専門業者は市販の忌避グッズと「組み合わせて」施工することはありません。清掃前に設置されていたグッズはすべて取り外したうえで、防鳥ネット・電気ショック・スパイクによる根本対策を行います。
自力対応と専門業者へ相談する境界線
自力対応を検討できるケース
- 飛来し始めた初期段階
- カーポートや低層の設備で、安全に足場を確保できる
- 卵・ヒナがない
- 被害が単一か所で軽微
- パネル・架台・配線に触れずに作業できる範囲である
専門調査が必要なケース
- パネル下に巣材や糞が堆積している
- 複数列・広範囲へ広がっている
- 屋根上での高所作業が必要な設備である
- 巣材、卵、ヒナがある
- 配線のかじり跡や発電量の低下がある
- 大量の糞や悪臭がある
- 既存ネット・スパイク施工後に再発した
太陽光設備を部分施工すると再発しやすい理由
| 部分施工だけの場合 | 設備全体を調査した場合 |
|---|---|
| 糞が目立つ1列だけを見る | アレイ全周と列間の谷、配線まわりまで侵入経路を確認する |
| 施工していない端部から鳩が入り直す可能性が残る | 出入口になりうる開口を洗い出し、施工範囲と優先度を決める |
| 再び別の列・別面の相談が発生しやすい | 屋根形状・架台高さに合わせて納まりと固定方法を設計する |
太陽光パネルの防鳥工法と費用の目安
防鳥工法は「どの製品が一番強いか」ではなく、鳩がどこから入り、どこに止まっているかで選びます。当社の施工手法割合の目安では、防鳥ネットが約7割、電気ショックが約2割、スパイクが約1割です。太陽光パネルの場合は、パネル下への侵入を物理的に止める防鳥ネットが基本になります。
| 場所 | 第一候補 | 補助候補 | 設計上の注意 |
|---|---|---|---|
| パネル外周・端部の隙間 | 防鳥ネット | 専用の侵入防止材 | パネル・架台に穴をあけない固定、屋根材を傷めない納まり |
| 列と列のあいだの谷部分 | 防鳥ネット | スパイク | 点検・清掃のアクセス、排水経路の確保 |
| 配線・ケーブルまわり | 防鳥ネット | — | 配線を避けた納まり、点検時に取り外せる構造 |
| 架台の梁・パネル上端フレーム | スパイク、ワイヤー | 電気ショック | パネル面への影の発生、点検動線との干渉 |
防鳥ネット|パネル下への侵入空間を封鎖する
太陽光パネルの鳩対策でもっとも多く採用される工法です。アレイの外周に沿ってネットを張り、鳩が出入りできる隙間をなくします。パネルや架台に穴をあけずに固定できる金具を用い、屋根材の防水性能を損なわない方法で施工します。
▲ パネル端部への防鳥ネット施工。屋根材を傷めない固定金具を等間隔で配置しています
▲ パネル長辺に沿った施工の全景。端から端まで隙間を残さず連続させます
ネットは「張れば終わり」ではありません。鳩は数センチの隙間からでも入り込むため、屋根の波形や瓦の凹凸に合わせて下端を追従させ、開口を残さないことが再発防止の分かれ目になります。
▲ ネットと瓦の取り合い部分。屋根面の凹凸に沿わせて隙間を残しません
▲ 列と列のあいだの谷部分。ここを残すと移動して営巣が続きます
配線・ケーブルまわりの納まり
パネル下からは接続ケーブルや配管が出ています。これらを無理に押さえつけたり、ネットで締め付けたりすると、将来の点検や部材交換に支障が出ます。配線を避けながら隙間も残さない納まりが、太陽光設備の防鳥施工で技術差が出るポイントです。
▲ 配管まわりの施工。既存の配管固定具を避けながらネットを納めています
▲ 取り合い部分の寄り。配管を締め付けず、かつ鳩が通れる隙間も残しません
スパイク・ワイヤー
架台の梁やパネル上端のフレームなど、幅の狭い止まり場への着地を妨げる工法です。パネル下への侵入そのものは止められないため、ネットによる封鎖と役割を分けて検討します。パネル面に影を落とさない位置・高さで設計することが重要です。
電気ショック
陸屋根のパラペットや設備架台など、ネットで全面封鎖しにくい場所で選択肢になります。装置が小さく外観への影響を抑えやすい一方、配線、防水、メンテナンス動線、既存の電気設備との干渉を事前に確認します。
清掃・消毒と侵入防止を分けて考える
糞清掃は現在の汚れを取り除く作業、防鳥施工は今後の侵入・営巣を減らすための作業です。清掃だけ、防鳥施工だけ、と分けて考えず、必要な範囲を見積書で確認してください。
太陽光パネルの鳩対策の費用相場
| 工法 | 小規模 | 中規模 | 規模の目安 |
|---|---|---|---|
| 防鳥ネット | 15万円〜 | 80万〜120万円 | 小規模:約400㎡/中規模:約750㎡ |
| 電気ショック | 40万〜60万円 | 60万〜80万円 | 小規模:約100M/中規模:約250M |
| スパイク | 30万〜60万円 | 50万〜80万円 | 小規模:約100M/中規模:約250M |
上記は当社の実績にもとづく目安です。太陽光パネルの防鳥ネットは、屋根全体を覆うのではなくアレイの外周に沿って施工するため、パネル枚数・アレイの形状・屋根勾配によって必要量が変わります。このほか、鳩糞清掃(規模にもよりますが10万円から)、高所作業車費用、ロープ作業の技術費用、一般管理費、交通運搬費、安全対策費などが現場条件に応じて加算されます。
太陽光設備は屋根の高さ、勾配、アクセス方法(足場・高所作業車・ロープ)によって見積もりが大きく変動します。詳しい相場は鳩対策の費用相場と見積もり内訳をご確認ください。
法律・メーカー保証・安全管理で確認すること
鳥・卵・ヒナを個人判断で捕獲・移動しない
鳥獣保護管理法では、鳥獣や鳥類の卵の捕獲・殺傷・採取は原則として禁止されています。パネル下に卵やヒナがいる場合は、自己判断で撤去せず、必要な手続きや対応方法を確認してください。詳しくは鳩の巣・卵・ヒナを見つけたときの対応をご覧ください。
パネル・架台・屋根材の保証条件を確認する
太陽光発電設備には、パネルメーカーの製品保証・出力保証、施工会社の施工保証、屋根の防水保証などが設定されていることがあります。パネルや架台に穴をあける、屋根材にビスを打つといった作業は、保証の対象外となる可能性があります。防鳥施工を行う前に、保証書の内容と、どこまでの作業が許容されるかをご確認ください。
屋根の防水性能を損なわない固定方法を選ぶ
瓦、スレート、折板、陸屋根の防水層では、それぞれ適した固定方法が異なります。既存の架台部材を利用する、専用金具で挟み込むなど、屋根面へ新たな穴をあけない方法を優先して設計します。
電気設備に関わる作業は有資格者の確認範囲を明確にする
配線、接続箱、パワーコンディショナなど電気設備に直接関わる作業が必要になる場合は、防鳥施工の範囲と電気工事の範囲を分け、どちらが誰の担当かを事前に整理します。
高所作業の安全管理と近隣への告知
屋根上の作業は墜落・落下の危険を伴います。足場、高所作業車、ロープアクセスのいずれを用いるか、落下防止の養生をどうするかを確認します。施工時に工具音や清掃時の臭いが発生する場合は、事前に近隣へ周知しておくとトラブルを抑えやすくなります。
太陽光発電設備は、メーカー・施工会社・屋根の種類によって「どこまで手を加えてよいか」の条件が大きく異なります。保証書の内容や既存の架台構造をふまえて、穴をあけずに施工できるか、どの固定方法が適切かを現地調査の際に整理いたします。
発電を止めずに施工する進め方
太陽光パネルの鳩対策で多くいただくご相談が「発電を止めたくない」「売電収入への影響を抑えたい」というご事情です。防鳥ネットの施工はパネルや電気系統に大きく手を加える作業ではないため、多くの現場で発電を継続したまま施工できます。
設備情報と保証条件を共有する
屋根図面、パネル配置図、架台の種類、メーカー保証の内容、点検スケジュールを事前に共有します。
エリア分割と作業手順を設計する
アレイを区画に分け、清掃と防鳥施工を順に進めます。パネル面へ影を落とす資材の一時仮置きも配置を調整します。
養生・アクセス方法・安全対策を決める
足場・高所作業車・ロープのいずれを用いるか、搬入経路、落下防止の養生、近隣への告知方法を確認します。
完了確認と書類を受け取る
施工前後写真、完了報告書、清掃記録を受け取り、オーナー様・投資家様への報告資料として保管します。
屋根の高さや形状によって、足場の設置、高所作業車の手配、ロープアクセスのいずれかが必要になり、費用が変わります。ただし、発電量の低下や配線補修の負担と比較すると早期対応が有利になる場合もあるため、複数のアクセス方法で見積もりを比較することをおすすめします。
設備オーナー様や関係者様への施工報告資料の作成をお手伝いします。屋根図面、パネル配置図、保証書、被害写真、発電量の推移があると確認ポイントを整理しやすくなります。
太陽光パネルの鳩対策業者を選ぶ7つの確認項目
- アレイ全周と列間の谷まで確認するか
- 被害場所と侵入経路を図面・写真で示すか
- 清掃と侵入防止の範囲が分かれているか
- パネル・架台・屋根材に穴をあけない固定方法を説明できるか
- メーカー保証・防水保証への影響を確認しているか
- 高所作業のアクセス方法と安全対策が明記されているか
- 施工前後写真と完了報告書を提出し、保証対象・免責・点検条件が書面で明確か
見積金額だけで比較すると、施工範囲・清掃範囲・高所費用・報告書・保証条件が異なることがあります。各社の「何を、どこまで行う見積もりなのか」を揃えて比較してください。
業者へ依頼した後の進み方は、現地調査から施工完了までの流れをご確認ください。
太陽光パネルの鳩対策事例
鳩対策ソリューションズ(サンクトラストジャパン)では、住宅用から産業用まで太陽光発電設備の鳩対策を行っています。下の写真は、瓦屋根に設置された太陽光パネルの下へ鳩が入り込み営巣していた現場で、アレイ外周と列間の谷に防鳥ネットを施工したものです。
▲ 施工完了:パネル列全体の外周を封鎖しました
▲ 施工完了:列間の谷部分も残さず施工しています
施工前は写真のようにパネル下へ自由に出入りできる状態でしたが、外周と谷部分を連続して封鎖することで、侵入空間そのものをなくしています。パネル面に影を落とさない位置で納め、点検時にアクセスできる構造としています。
屋根上の営巣・糞害への対応から、防鳥施工による封鎖までの実際の事例を掲載しています。施工範囲、採用工法、屋根条件への配慮、施工前後の状況をご確認いただけます。
※工期・人数・詳細な施工範囲などは、公開済みの事例ページまたは社内で確認できる事実のみを掲載し、未確認の数値は本記事では記載していません。
よくある質問
Q. 発電を止めずに施工できますか?
多くの現場で可能です。防鳥ネットの施工はパネルや電気系統に大きく手を加える作業ではないため、発電を継続したまま区画ごとに進められます。資材の仮置きでパネル面に影ができないよう配置も調整します。
Q. パネルや屋根に穴をあけずに施工できますか?
多くの現場で可能です。既存の架台部材を利用する、専用金具で挟み込むなど、パネル・架台・屋根材へ新たな穴をあけない固定方法を優先して設計します。屋根の種類と架台構造を現地で確認したうえでご提案します。
Q. 防鳥ネットを張るとパネルの発電量が落ちませんか?
ネットはパネルの受光面ではなく、パネル下の側面(外周部)に施工します。受光面へ影を落とさない位置と高さで納めるため、施工による発電量への影響は抑えられます。設計時に影の掛かり方もあわせて確認します。
Q. 自分で市販のネットを張ってもよいですか?
屋根上での高所作業となるため、原則としておすすめしていません。加えて、屋根材へのビス打ちがメーカー保証や防水保証に影響する可能性、パネル・配線を傷めるリスクもあります。安全に足場を確保できない設備では、専門業者へご相談ください。
Q. パネル下の糞や巣材の清掃だけをお願いできますか?
清掃のみのご依頼も承ります。ただし、侵入空間が残ったままでは再び営巣する可能性が高いため、清掃と同時に防鳥施工を行うことで、足場・高所作業の費用を一度にまとめられる場合があります。現地調査の際にご説明いたします。
Q. 卵やヒナがいる巣は撤去できますか?
鳥獣保護管理法との関係があるため、個人判断で捕獲・移動・撤去を行わず、必要な手続きや対応を確認してください。鳩の巣・卵・ヒナを見つけたときの対応もご参照ください。
Q. 他社の施工後に別の場所へ鳩が移った場合も相談できますか?
はい。既存ネットの範囲、残っている隙間、鳩が移動した位置を確認し、追加施工が必要か、既存施工の調整で対応できるかを現地で確認します。
まとめ|太陽光パネルは「下の空間」を残さない
📋 太陽光パネルの鳩対策 5つのポイント
- パネル下の空間が原因と考える:表面の糞は結果です。アレイ外周・列間の谷・配線まわりまで一体で確認します。
- 初期は巡回・清掃・写真記録と発電データ:日時・場所・鳩の数・再発状況・発電量の推移を残し、定着の程度を判断します。
- 侵入空間を連続して封鎖する:防鳥ネットを基本とし、止まり場にはスパイク・電気ショックを場所に合わせて使い分けます。
- 保証条件と屋根の防水を確認する:工法だけでなく、鳥獣保護管理法、メーカー保証、防水保証、高所作業の安全管理も重要です。
- 発電を止めない工程を設計する:区画ごとに進め、パネル面へ影を落とさない配置で施工します。
太陽光パネルの鳩対策の総合情報は、太陽光パネルの鳩対策を原因から確認するも合わせてご覧ください。
パネル下の営巣・糞害・発電量の低下も
ご相談ください
アレイ外周・列間の谷・配線まわりなど、鳩の侵入経路を確認し、パネル・架台・屋根材を傷めない固定方法で施工範囲を整理します。
発電を止めない工程のご提案、保証条件の確認、オーナー様報告用の書類発行にも対応しています。
この記事を監修しました
吉田 一夫(よしだ かずお)
【経歴・実績】
鳥害対策施工歴: 16年
施工物件数: 累計2,000件以上
保有資格等: 職長安全衛生責任者、高所作業車運転技能講習修了
【ご挨拶】
工場やマンションなど、法人・施設管理者様を悩ませる深刻な鳩被害(鳥害)を根本から解決いたします。
16年間、2,000件を超える現場で培ったノウハウをもとに、防鳥ネットや電気ショック、剣山(スパイク)など、施設の構造と被害状況に合わせた最適な工法をご提案します。
足場を組まない「ロープ作業(無足場工法)」にも対応しており、コストや工期を抑えた高所作業も得意としております。終わらない鳥害にお悩みの担当者様は、まずはお気軽にご相談ください。