駅・ホームの鳩対策|上家・高架下・改札周辺の糞害を止める方法と鉄道施設ならではの注意点
鳩駆除累計5,000件以上の鳩対策ソリューションズ(サンクトラストジャパン)が、場所ごとの原因・初動・工法・再発防止を解説
駅の鳩対策では、糞が落ちている1か所だけでなく、ホーム上家の鉄骨・高架下・改札コンコース・駅舎外壁を一体として確認することが重要です。
鳩は安全な止まり場が残っていると、同じ駅構内の別の場所へ移ることがあります。初期段階では巡回・清掃・写真記録を行い、定着後は場所ごとに防鳥ネット、スパイク・ワイヤーなどを組み合わせます。ただし鉄道施設は、軌道内・架線周辺での作業制限、乗客の安全確保、保守間合いの制約など、一般の建物とは異なる条件があります。施工計画の段階から鉄道施設での作業条件を理解した業者へご相談ください。
駅の鳩対策は「1か所だけ塞がない」が基本
ホームのベンチ周辺や改札前に糞が落ちていると、目についたその場所だけを対策したくなります。しかし、鳩が実際に長時間滞在している場所は、ホーム上家の鉄骨トラス、高架下の梁、駅舎の庇裏、サイン看板の上など、別の場所にあることがあります。
鳩は駅構内の安全な止まり場を移動する
鳩にとって重要なのは「安全に休める」「雨風を避けられる」「人に追われにくい」といった条件です。ひとつの止まり場を塞いでも、同じ条件を満たす場所が近くに残っていれば、移動して定着する可能性があります。駅は上家・高架・コンコースと構造物が連続しているため、部分対策では移動を繰り返すことがあります。
発見場所と発生源が同じとは限らない
ホーム床面やベンチの糞は「結果」であり、真上にある上家の鉄骨、照明器具、案内サイン、配線ラックが「止まり場」になっている場合があります。現地調査では、糞が落ちている地点だけでなく、その上部と周辺の移動経路まで確認することが重要です。
上家から地上部まで一体で調査する
ホーム上家・鉄骨トラス
上家の梁、トラス接合部、照明器具の上、案内サインの裏、スピーカー周辺を確認します。
高架下・ガード下・橋脚
高架橋の桁下、支承部、橋脚の段差、配管まわりなど半屋外の隙間を確認します。
改札コンコース・駅舎外壁・出入口
庇の裏、外壁の意匠突起、出入口上部など乗客動線への糞落下につながる位置を確認します。
駅施設全体の原因・被害段階・対策の考え方は、駅の鳩対策を原因から確認するをご覧ください。本記事では場所別の対策と列車運行を止めない進め方に絞って解説します。
鳩が駅を選ぶ4つの理由
1. ホーム上家の鉄骨が自然界の岩場に似ている
屋根があり風雨を避けられる一方で、側面が開放された上家の構造は、鳩にとって理想的な休憩場所になりやすい形状です。鉄骨トラスの水平材、梁の上端、照明器具や案内サインの上部は、駅で重点的に確認したいポイントです。
2. 乗客の食べこぼしや餌やりが餌場になる
ホームのベンチ周辺、駅前広場、駅ナカの飲食エリアでは、食べこぼしが日常的に発生します。また駅前広場で餌やりが行われている場合、その周辺の駅構造物が休憩・待機場所として学習されることがあります。
3. 人通りが多くても天井付近まで追われない
乗降客が多い駅でも、上家の鉄骨や高架下の桁まで追われることはほとんどありません。むしろ人の往来に慣れた個体が増え、警戒心が下がることがあります。「人通りが多いから鳩は来ない」とは限りません。
4. 高架下・橋脚まわりに営巣できる隙間がある
高架橋の桁下、支承部の段差、橋脚と上部構造の接合部などは、雨風を避けられるうえに人が近づきにくく、営巣へ進みやすい場所です。巣材が見られる場合は、単なる飛来より一段階進んだ状態として扱います。
駅で鳩被害が起きやすい場所
| 場所 | 起きやすい状況 | 施工設計での注意点 |
|---|---|---|
| ホーム上家・鉄骨トラス | 梁や照明の上が止まり場となり、ホーム床面やベンチへの糞落下につながります。 | 建築限界、架線・き電線との離隔、照明・スピーカー・カメラを妨げない固定方法が必要です。 |
| 高架下・ガード下・橋脚 | 桁下や支承部が営巣場所となり、通行者や駐輪場への糞害につながります。 | 構造物への穴あけ可否、点検通路、排水、鉄道用地の管理区分を確認します。 |
| 改札コンコース・出入口 | 庇の裏や天井部が止まり場となり、乗客動線への糞落下でクレームにつながります。 | 意匠、消防設備、避難経路、清掃アクセスを考慮します。 |
| 駅舎外壁・サイン看板 | 看板の裏や外壁の意匠突起が止まり場となり、外観の汚損につながります。 | サインの視認性、意匠、防水層、点検動線を妨げない設計が必要です。 |
駅ビル・駅ナカ商業エリアの被害とのつながり
駅ビルや駅ナカの商業エリアを併設する駅では、ホームに定着した鳩が商業エリア側へ移動することもあります。商業エリア側の対策については、商業施設の鳩対策と場所別の工法で詳しく解説しています。
被害写真と駅全体の位置関係を合わせて確認することが重要です。ホーム番線・方角・高さ・時間帯・全景写真があると、現地調査前の状況整理がスムーズです。
鳩を放置すると駅で何が起きるか
駅の鳩被害は、単に「見た目が悪い」という問題だけではありません。滞在が続くと、清掃回数の増加、乗客からの苦情、設備の汚損など、運営業務への負担が大きくなる可能性があります。
- 乗客からの苦情:衣服や持ち物への糞の付着、ベンチの汚損について、乗客から苦情が寄せられることがあります。
- ホーム床面の汚損と転倒リスク:乗客動線に糞が堆積すると、清掃が必要になり、濡れた状態では滑りやすくなる可能性があります。
- 設備・サイン看板の汚損:照明器具、案内サイン、監視カメラ、スピーカーなどに糞が付着し、視認性の低下や金属部の腐食につながることがあります。
- 車両・軌道周辺への影響:上家から落下した糞や巣材が、停車中の車両や軌道周辺の設備に付着することがあります。
- 衛生面の注意:乾燥した糞を大量に清掃する場合は、粉じんを吸い込まないよう適切な保護具と清掃方法が必要です。
- 管理コスト:清掃だけを繰り返して止まり場を残すと、再清掃が続くことがあります。
当社の現場感では、長期間放置した結果、清掃だけでなく設備・鉄骨の補修まで必要になり、初期対応時より費用が数倍になるケースもあります。ただし、増加幅は施設・被害範囲・補修内容によって大きく異なります。
駅係員・施設管理担当者ができる初期対策
被害場所・鳩の数・時間帯を写真で記録する
| 記録項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 日時 | 始発前・ラッシュ時・日中・終電後。可能であれば同じ場所を複数回確認します。 |
| 場所 | ホーム番線、上家の柱番号、高架下の区間、改札名など具体的に記録します。 |
| 状態 | 飛来、休憩、夜間滞在、巣材、卵・ヒナの有無を記録します。 |
| 糞 | 範囲、量、乗客動線・ベンチへの落下有無、清掃後に再発したかを記録します。 |
| 写真 | 全景、被害の寄り、鳩が止まっている位置の3種類があると整理しやすくなります。 |
餌・水・隠れ場所を減らす
ホームのベンチ周辺やごみ箱まわりの食べこぼしはこまめに清掃し、ごみの管理状況を確認します。上家の樋の詰まりや水たまりも可能な範囲で原因を確認します。使用していない資材が構内に置かれている場合は、隠れ場所になっていないか確認します。
乗客への餌やり防止を掲示で周知する
駅前広場やホームで餌やりが見られる場合、掲示による周知を検討します。強い表現よりも、駅の衛生管理と美観維持のためという伝え方のほうが乗客の理解を得やすくなります。駅前広場が自治体管理の場合は、管理者との連携も必要です。
軽い糞でも清掃記録を残す
清掃日と再発日を記録すると、鳩が「たまたま来た」のか、「同じ場所を繰り返し利用している」のか判断しやすくなります。本社・鉄道事業者への報告資料としても役立ちます。
駅係員だけで行わないケースを決める
- 上家の鉄骨や高架下など高所作業が必要
- 軌道内や架線に近い位置での作業が必要
- 大量の糞が堆積している
- 複数のホーム・複数の区間へ広がっている
- 巣材、卵、ヒナが確認されている
- 既存のネット・スパイク施工後に再発している
- 営業時間中の乗客動線での作業が必要になる
駅でよく検討される対策の効果と限界
| 対策 | 向く段階 | 駅での利点 | 限界・注意点 |
|---|---|---|---|
| 定期巡回・清掃 | 初期 | 早期発見と状況把握ができる | 定着後は清掃だけで解決しにくい |
| 餌やり防止の掲示 | 初期・併用 | 乗客の協力を得られる場合がある | 掲示だけでは定着した鳩の行動は変わりにくい |
| 忌避剤 | 初期・暫定 | 小範囲に使える場合がある | 臭い、雨、持続期間、乗客への配慮が必要 |
| 反射材・模型 | 初期・補助 | 比較的導入しやすい | 慣れ、落下、軌道への飛散リスクに注意が必要 |
| 音による追い払い | 原則慎重 | 設備によって自動化できる | 案内放送との干渉、近隣への騒音、慣れを確認する必要がある |
| テグス・簡易スパイク | 狭い止まり場 | 条件が合えば着地を妨げられる | 隙間・脱落・軌道への落下リスクに注意 |
反射材や模型、簡易的な設置物は、強風や列車通過時の風圧で外れると、軌道内や乗客動線へ落下する可能性があります。鉄道施設では、部材の固定強度と落下防止の考え方が一般の建物以上に重要になります。
忌避剤、スパイク、ネットなどの特徴は、鳩よけ方法の効果と限界を比較するでも整理しています。
自力対応と専門業者へ相談する境界線
自力対応を検討できるケース
- 飛来し始めた初期段階
- 低所で安全に作業できる
- 軌道・架線から十分に離れている
- 卵・ヒナがない
- 被害が単一か所で軽微
- 乗客動線へ影響なく作業できる範囲である
専門調査が必要なケース
- 夜間も鳩が滞在している
- 複数のホーム・複数の区間へ広がっている
- 上家の鉄骨や高架下など高所に止まり場がある
- 軌道内や架線に近い位置での作業が必要
- 巣材、卵、ヒナがある
- 大量の糞や悪臭がある
- 乗客動線やベンチに糞が落ちている
- 既存ネット・スパイク施工後に再発した
駅を部分施工すると再発しやすい理由
| 部分施工だけの場合 | 駅全体を調査した場合 |
|---|---|
| 糞が落ちている1か所だけを見る | 上家から地上部まで止まり場と移動経路を確認する |
| 施工箇所から鳩が移動する可能性が残る | 移動先になりそうな場所も施工優先度を決める |
| 再び別のホーム・別区間の相談が発生しやすい | 場所ごとの被害レベルに合わせて工法を組み合わせる |
場所別に選ぶ駅の防鳥工法
防鳥工法は「どの製品が一番強いか」ではなく、鳩がどこに、どのように止まっているかで選びます。当社の施工手法割合の目安では、防鳥ネットが約7割、電気ショックが約2割、スパイクが約1割です。ただし駅では、架線・信号設備との干渉や落下防止の観点から、工法の選択条件が一般の建物と異なります。
| 場所 | 第一候補 | 補助候補 | 設計上の注意 |
|---|---|---|---|
| ホーム上家・鉄骨トラス | ネット、スパイク | ワイヤー | 建築限界、架線・き電線との離隔、照明・カメラ・スピーカー |
| 高架下・ガード下・橋脚 | ネット、スパイク | ワイヤー | 構造物への穴あけ可否、点検通路、排水、管理区分 |
| 改札コンコース・出入口 | スパイク、ワイヤー | ネット | 意匠、消防設備、避難経路、清掃アクセス |
| 駅舎外壁・サイン看板 | スパイク、ワイヤー | ネット | サインの視認性、意匠、防水層、点検動線 |
防鳥ネット
鳩が侵入する空間を物理的に遮断する工法です。上家の内側、高架下の桁間など、面として侵入を止めたい場所で検討されます。建築限界を侵さない設置位置、点検通路の確保、確実な固定による落下防止が特に重要になります。乗客から見える意匠面では、他工法との比較検討をおすすめします。
スパイク・ワイヤー
上家の梁やサイン看板の上端など、幅の狭い止まり場への着地を妨げる工法です。目立ちにくく外観への影響が小さいため、コンコースや駅舎外壁など乗客の目に触れる場所でよく選択されます。設置範囲に隙間が残ると別の位置へずれるだけになるため、止まり方を確認して施工範囲を決めます。
電気ショックを検討する場合の注意
電気ショックは屋上やパラペットなど、ネットで全面封鎖しにくい場所で有効な工法です。ただし駅では、架線・き電線・信号設備・通信設備との離隔や干渉を事前に確認する必要があり、設置可否は鉄道事業者の技術部門との協議が前提になります。採用できる箇所は限られるとお考えください。
清掃・消毒と侵入防止を分けて考える
糞清掃は現在の汚れを取り除く作業、防鳥施工は今後の侵入・滞在を減らすための作業です。清掃だけ、防鳥施工だけ、と分けて考えず、必要な範囲を見積書で確認してください。
駅の防鳥施工は、施工範囲に加えて保守間合いでの夜間作業や高所作業車の使用有無によって見積もりが変動します。詳しい相場は鳩対策の費用相場と見積もり内訳をご確認ください。
法律・鉄道施設の保安規程・安全管理で確認すること
鳥・卵・ヒナを個人判断で捕獲・移動しない
鳥獣保護管理法では、鳥獣や鳥類の卵の捕獲・殺傷・採取は原則として禁止されています。巣に卵やヒナがいる場合は、自己判断で撤去せず、必要な手続きや対応方法を確認してください。詳しくは鳩の巣・卵・ヒナを見つけたときの対応をご覧ください。
軌道内立入・作業は鉄道事業者の手続きに従う
鉄道施設では、軌道内への立入や架線周辺での作業について、各鉄道事業者が定める保安規程や作業手続きに従う必要があります。列車見張員の配置、作業責任者の選任、事前の作業申請など、着工前に必要な手続きを確認したうえで工程を組みます。
建築限界・架線との離隔を確認する
ネットや固定金具が建築限界を侵さないこと、架線やき電線から必要な離隔を確保することは、施工設計の前提条件になります。部材の選定段階から、鉄道事業者の技術基準に適合するか確認が必要です。
落下防止と飛散対策を徹底する
施工部材や工具が軌道内へ落下すると、列車運行に重大な影響を与える可能性があります。工具の落下防止措置、部材の確実な固定、作業中の養生は、駅での施工において最優先の管理項目です。
乗客の安全確保と動線を妨げない
営業時間中の施工では、作業エリアの明確な区画、資機材の落下防止、誘導員の配置などが必要になる場合があります。ネット、固定金具、配線などが避難経路や消防設備に干渉しないよう施工設計を行います。
軌道内作業の手続き、建築限界、架線との離隔、落下防止など、鉄道施設には固有の管理項目があります。これらを理解していない業者に依頼すると、施工計画の段階で手戻りが発生することがあります。業者選定の際は、鉄道施設での作業条件を把握しているか確認してください。
駅は鉄道事業者・駅ビル運営会社・自治体など複数の管理主体が関わることがあり、高架下や駅前広場では管理区分と費用負担の考え方が異なります。「どこまでが自社の管理範囲か」が判断しにくい場合は、現地調査の際に施設の状況をふまえて整理のお手伝いをいたします。
列車運行を止めずに施工する進め方
駅の鳩対策で最も多くいただくご相談が「列車運行と乗客の通行を止められない」というご事情です。防鳥ネットやスパイクの設置は軌道設備に手を加える作業ではないため、作業位置と時間帯を適切に設計すれば、運行を止めずに施工できるケースが多くあります。
運行ダイヤ・保守間合いを共有する
終電・始発の時刻、保守間合いの長さ、ラッシュ時間帯、他工事の予定を事前に共有します。
作業区分と時間帯を振り分ける
軌道に近い上家の作業は終電後の保守間合いへ、コンコースや駅舎外壁は日中でも並行して、など工程ごとに時間帯を分けます。
保安体制・養生・区画を決める
列車見張員の配置、落下防止の養生、乗客動線の区画、資機材の搬入経路を確認します。
完了確認と書類を受け取る
施工前後写真、完了報告書、清掃記録を受け取り、鉄道事業者への報告資料として保管します。
終電後から始発前までの保守間合いは、準備と撤収を含めると実作業時間が限られます。そのため1日あたりの進捗量が日中施工より少なくなり、総日数が長くなる傾向があります。また夜間作業の割増人件費、照明設備費、保安要員の費用も加算されます。日中に施工できる範囲と夜間が必要な範囲を分けることで、全体の費用を調整できる場合があります。
鉄道事業者への作業申請に必要な施工計画書、保安計画、乗客向けの掲示物の作成をお手伝いします。図面、運行ダイヤ、保守間合いの条件、被害写真があると確認ポイントを整理しやすくなります。
駅の鳩対策業者を選ぶ7つの確認項目
- 上家から地上部まで駅全体を確認するか
- 被害場所と止まり場を図面・写真で示すか
- 建築限界・架線との離隔・落下防止を説明できるか
- 保守間合いを前提とした工程を提案できるか
- 乗客の安全確保・避難経路へ配慮しているか
- 施工前後写真と完了報告書を提出するか
- 保証対象・免責・点検条件が書面で明確か
見積金額だけで比較すると、施工範囲・清掃範囲・夜間作業費・保安要員費・報告書・保証条件が異なることがあります。各社の「何を、どこまで行う見積もりなのか」を揃えて比較してください。
業者へ依頼した後の進み方は、現地調査から施工完了までの流れをご確認ください。
駅・鉄道施設の鳩対策事例
鳩対策ソリューションズ(サンクトラストジャパン)では、駅・鉄道施設を含む建物の鳩対策を行っています。実際の被害状況、採用工法、施工の進め方は事例ページでご確認いただけます。
上家や高架下の営巣・糞害への対応から、防鳥施工による封鎖までの実際の事例を掲載しています。施工範囲、採用工法、乗客への配慮、施工前後の状況をご確認いただけます。
※工期・人数・詳細な施工範囲などは、公開済みの事例ページまたは社内で確認できる事実のみを掲載し、未確認の数値は本記事では記載していません。
よくある質問
Q. 列車運行を止めずに施工できますか?
多くの現場で可能です。軌道に近い上家の作業は終電後の保守間合いへ、コンコースや駅舎外壁は日中でも並行してなど、作業位置と時間帯を分けて施工します。運行ダイヤと保守間合いの条件を確認したうえで工程を設計します。
Q. 終電後の保守間合いだけで施工すると、どのくらい期間がかかりますか?
保守間合いは準備と撤収を含めると実作業時間が限られるため、1日あたりの進捗は日中施工より少なくなります。施工範囲と間合いの長さによって総日数が決まりますので、現地調査の際に具体的な工程をご提示します。日中に施工できる範囲を切り分けることで、総日数を短縮できる場合があります。
Q. 架線に近い場所でも施工できますか?
架線・き電線との離隔確保が前提条件になります。設置位置や工法が鉄道事業者の技術基準に適合するか、事前の協議と確認が必要です。離隔を確保できない箇所については、別の工法や設置位置をご提案します。
Q. 施工部材が軌道内に落ちる心配はありませんか?
鉄道施設での施工では、落下防止が最優先の管理項目です。工具へのストラップ装着、部材の確実な固定、作業範囲の養生を徹底し、作業前後に部材の員数確認を行います。具体的な落下防止措置は、施工計画書に明記してご提示します。
Q. 防鳥ネットは駅の景観を損ねませんか?
乗客から見える意匠面ではスパイクやワイヤーなど目立ちにくい工法を優先し、ネットは上家内側や高架下など外観への影響が小さい箇所を中心に検討します。景観を重視される場合は、現地調査時に工法ごとの見え方をご説明します。
Q. 駅係員が鳩の糞を清掃してもよいですか?
軽微で安全に作業できる範囲であれば、施設の管理ルールに従って清掃することは考えられます。ただし、大量の乾燥糞、上家や高架下などの高所、軌道に近い位置、死骸、卵・ヒナがある場合は、係員だけで無理に対応せず専門業者へ相談してください。
Q. ホームの鳩対策だけで駅全体の被害は止まりますか?
ホーム上家が主な止まり場であれば改善につながる可能性がありますが、高架下、コンコース、駅舎外壁など別の安全な場所が残っていると鳩が移動することがあります。駅全体の調査を行い、優先順位を決めることをおすすめします。
Q. 卵やヒナがいる巣は撤去できますか?
鳥獣保護管理法との関係があるため、個人判断で捕獲・移動・撤去を行わず、必要な手続きや対応を確認してください。鳩の巣・卵・ヒナを見つけたときの対応もご参照ください。
まとめ|駅は構内全体で対策する
📋 駅・ホームの鳩対策 5つのポイント
- 上家・高架下・コンコース・駅舎外壁を一体で確認する:糞が落ちている場所だけでなく、鳩が実際に止まる位置と移動経路を確認します。
- 初期は巡回・清掃・写真記録と餌の管理:食べこぼしの清掃、乗客への掲示、記録の蓄積を並行して行います。
- 部分施工による別箇所への移動を防ぐ:ネット、スパイク、ワイヤーなどを場所に合わせて組み合わせます。
- 鉄道施設固有の条件を確認する:鳥獣保護管理法に加え、建築限界、架線との離隔、軌道内作業の手続き、落下防止が施工の前提条件になります。
- 保守間合いを前提に工程を設計する:運行ダイヤを共有し、日中施工できる範囲と夜間が必要な範囲を切り分けて工期と費用を調整します。
駅の鳩対策の総合情報は、駅の鳩対策を原因から確認するも合わせてご覧ください。
部分対策後に別の場所へ移った鳩被害も
ご相談ください
ホーム上家・高架下・改札コンコース・駅舎外壁など、駅構内全体の止まり場を確認し、場所ごとに施工方法を整理します。
保守間合いを前提とした工程のご提案、作業申請書類の作成、鉄道事業者への報告資料の発行にも対応しています。
この記事を監修しました
吉田 一夫(よしだ かずお)
【経歴・実績】
鳥害対策施工歴: 16年
施工物件数: 累計2,000件以上
保有資格等: 職長安全衛生責任者、高所作業車運転技能講習修了
【ご挨拶】
工場やマンションなど、法人・施設管理者様を悩ませる深刻な鳩被害(鳥害)を根本から解決いたします。
16年間、2,000件を超える現場で培ったノウハウをもとに、防鳥ネットや電気ショック、剣山(スパイク)など、施設の構造と被害状況に合わせた最適な工法をご提案します。
足場を組まない「ロープ作業(無足場工法)」にも対応しており、コストや工期を抑えた高所作業も得意としております。終わらない鳥害にお悩みの担当者様は、まずはお気軽にご相談ください。