神奈川県綾瀬市
商業施設 立体駐車場の鳩対策施工事例
駐車場周囲・シャッターボックス上部へのピーコンネット50mm+階段出入口へのカーテン仕様防球ネット施工
施工概要
| 施工先 | T施設(神奈川県綾瀬市) |
| 建物タイプ | 商業施設(立体駐車場) |
| 対象鳥 | 鳩 |
| 被害内容 | 一部シャッターボックス上部での営巣・糞害 |
| 施工面積 | 約250平米 |
| 施工範囲 | 立体駐車場周囲(四方)・シャッターボックス上部×2箇所・階段出入口(カーテン仕様) |
| 施工内容 | 駐車場周囲・シャッターボックス上部:ピーコンネット50mm 階段出入口:防球ネット(カーテン仕様) |
| 使用足場 | 脚立(3尺〜5尺) |
| 作業日数 | 4日間(日中3日・夜間1日) |
| 作業人数 | 延べ15名 |
| 作業時間 | 9:00〜17:00(夜間作業日は23:00〜翌5:00) |
ご依頼の背景
神奈川県綾瀬市にございますT施設様は、多くのお客様が日々ご利用になる商業施設でございます。ご相談をいただいたきっかけは、施設に併設された立体駐車場において、鳩の飛来が目立つようになり、駐車スペースやお客様の動線上に糞が落ちるようになったことでございました。
立体駐車場は四方が大きく開口した構造で、風雨を避けられる屋根と、身を隠せる梁・シャッターボックスといった凹凸が揃っております。鳩にとっては非常に居心地のよい環境であり、実際に一部のシャッターボックス上部では営巣も確認されておりました。ご担当者様からは「お客様のお車を汚してしまう前に、駐車場全体をしっかり対策したい」とのご意向を伺い、周囲四方を面で封鎖する根本対策をご提案。ご検討の末、弊社へご依頼をいただきました。
- 立体駐車場に鳩が日常的に飛来し、駐車スペース・通路への糞落下が発生
- 一部のシャッターボックス上部では営巣が確認されていた
- 四方が開口した構造のため、鳩の侵入経路が限定できない状態だった
- お客様のお車や、階段出入口を通行される方への影響が懸念されていた
- 営業への影響を最小限にするため、日中作業と夜間作業の組み合わせをご希望
被害状況
現地調査では、立体駐車場の開口部・シャッターボックス上部・階段出入口の3箇所において、鳩の飛来と定着の痕跡が確認されました。被害は特定の一角にとどまらず、駐車場フロア全体に及びつつある状況でございました。
シャッターボックス上部への営巣
シャッターボックスの上部は、上面が隠れており雨風もしのげるため、鳩にとって理想的な営巣場所でございました。2箇所で巣材の堆積と糞の蓄積が確認され、営巣が定着しつつある状態でした。営巣が進むと鳥獣保護管理法により卵やヒナがいる間の巣の撤去が制限されるため、早期の対処が必要な状況でございました。
駐車場周囲の開口部からの自由な出入り
立体駐車場は四方が開放された構造のため、鳩は建物のどの方向からでも自由に出入りできる状態でございました。梁や柱まわりの凹凸が止まり場となり、そこから駐車スペースへ糞が落下。お客様のお車を汚してしまうリスクが日々高まっておりました。
階段出入口周辺への糞の付着
階段の出入口は人が通行する開口部であるため、通常のネットで完全に塞ぐことができない箇所でございます。この開口が鳩の侵入口となっており、階段周辺の床面や手すりに糞が付着しておりました。乾燥した糞は粉塵となって舞い上がるため、ご利用者様の衛生面でも配慮が必要な状態でございました。
鳩の糞にはクリプトコッカス症やオウム病などの原因となる病原体が含まれている場合がございます。乾燥した糞を掃き掃除すると粉塵が舞い上がり、吸い込んでしまう危険がございますので、清掃の際は必ずマスク・手袋を着用し、十分に湿らせてから作業なさってください。
施工写真
本施工は3尺〜5尺の脚立を使用し、日中3日・夜間1日の計4日間で実施いたしました。夜間の作業はシャッターボックス上部の1箇所のみで、それ以外の駐車場周囲・階段出入口はすべて日中の時間帯に区画ごとへ順次施工を進めております。
立体駐車場 周囲開口部へのピーコンネット50mm施工
まずは駐車場周囲の開口部へ、ピーコンネット50mmの張設を行いました。躯体に設けられたピーコン穴を利用してアンカーを固定し、開口部の形状に沿ってネットを面で張り上げていきます。梁の曲面や柱まわりなど、隙間が生じやすい箇所は一箇所ずつ形状を合わせながら丁寧に施工いたしました。
▲ 開口部の隅、ワイヤーメッシュゲート部へのネット固定。補修用テープで丁寧に貼り付け
▲ アーチ状の開口部上部へのネット固定。脚立を使い高い位置まで手を伸ばして作業
柱間の連続開口部 施工完了エリアの状況
駐車場フロアの周囲は柱で区切られた開口部が連続する構造です。1区画ずつネットを張り、隣接する区画との継ぎ目にも隙間が残らないよう重ね合わせながら、四方すべての開口部へ順次施工を進めました。
▲ ネット越しに街並みが見える施工完了区画
▲ 消火設備まわりも含め、隙間なく施工した区画
▲ 通路沿いの複数区画へのネット設置状況
シャッターボックス上部への夜間施工
営巣が確認されたシャッターボックス上部への施工は、シャッターの稼働や車両の出入りを避けるため、夜間23:00〜翌5:00の時間帯に実施いたしました。屋内の設備まわりのワイヤーメッシュ部にヘッドライトを頼りに手元を照らしながらネットを固定し、鳩が再び入り込めないよう封鎖しております。本施工中、夜間に行ったのはこの1箇所のみでございます。
▲ 夜間作業でシャッターボックス上部の設備まわりを封鎖。ヘッドライトを頼りに手元を照らしながら固定
階段出入口へのカーテン仕様 防球ネット施工
人が通行する階段出入口には、通常の固定式ネットではなくカーテン仕様の防球ネットを採用いたしました。通行の際は人が押し開けて通ることができ、通過後は自重で元の位置へ戻る仕組みです。下端にはチェーンを取り付け、風であおられても隙間が生じないよう重みを持たせております。
▲ 階段出入口に設置したカーテン仕様ネット。コーンとバリケードテープで施工エリアを区切って安全に配慮
▲ 2名体制でカーテン仕様ネットの下端にチェーンを取り付け。風であおられないよう重みを持たせる
▲ 階段出入口の開口全体を覆うカーテン仕様ネット。隙間なく鳩の侵入を防ぐ
▲ 別の階段出入口にもカーテン仕様ネットを設置。滑り注意の表示板と合わせて安全に配慮した仕上がり
施工内容・工夫したポイント
駐車場周囲四方へのピーコンネット50mm施工
立体駐車場は四方が開口しているため、一方向だけを塞いでも鳩は別の開口から侵入してしまいます。今回は周囲四方すべてを対象とし、約250平米にわたってピーコンネット50mmを張設いたしました。躯体のピーコン穴を活用した固定方法により、外観への影響を抑えながら強固に取り付けております。目合い50mmは鳩の侵入を確実に防ぎつつ、駐車場としての採光・通風・視界を損なわない仕様でございます。
シャッターボックス上部の営巣箇所の封鎖
営巣が確認された2箇所のシャッターボックス上部は、巣材・糞を除去した上で、天井面との隙間をネットで完全に封鎖いたしました。鳩は一度営巣した場所への帰巣本能が非常に強いため、巣を撤去するだけでは同じ場所に戻ってきてしまいます。物理的に入れない構造にすることが再発防止の要となります。
階段出入口へのカーテン仕様 防球ネットの採用
階段出入口は人が通行するため、固定式ネットでは塞ぐことができません。そこで防球ネットをカーテン状に吊り込み、下端にチェーンを取り付ける仕様を採用いたしました。人は押し開けて通行でき、通過後はチェーンの自重でネットが元に戻るため、常時開口が塞がれた状態を保てます。通行性と鳩対策の両立を実現した工法でございます。
日中3日・夜間1日の工程分割
駐車場周囲や階段出入口は日中の作業が可能でしたが、シャッターボックスまわりは車両の出入りとシャッターの稼働があるため、夜間23:00〜翌5:00での施工といたしました。工程を分割することで、施設の営業とお客様のご利用への影響を最小限にとどめながら、4日間・延べ15名で全範囲の施工を完了しております。
- 周囲四方を一括封鎖——一方向だけの対策では鳩が別の開口へ移るだけ。約250平米を面で封鎖
- 工法の使い分け——開口部・シャッターボックス上部はピーコンネット50mm、通行部はカーテン仕様の防球ネット
- 営巣箇所は物理封鎖で再発防止——帰巣本能の強い鳩に対し、入れない構造をつくることが根本対策
- 日中3日+夜間1日の工程分割——3尺〜5尺の脚立で区画ごとに施工し、施設営業への影響を回避
工期・施工体制
| 作業期間 | 4日間(日中3日・夜間1日) |
| 作業時間 | 9:00〜17:00(夜間作業日は23:00〜翌5:00) |
| 作業員数 | 延べ15名(施工・安全管理含む) |
| 施工面積 | 約250平米 |
| 使用機材 | 脚立(3尺〜5尺) |
| 施工材料 | ピーコンネット50mm(駐車場周囲・シャッターボックス上部)・防球ネット(階段出入口カーテン仕様)・チェーン・専用固定金具 |
| 費用 | 現地調査・施工規模によるため個別にお見積もり ※同規模の施工については無料現地調査後にご提示します |
施工結果・担当者のコメント
施工結果
立体駐車場周囲四方へのピーコンネット50mm、シャッターボックス上部2箇所の封鎖、階段出入口へのカーテン仕様防球ネットの設置がすべて完了いたしました。施工後は駐車場内への鳩の侵入・飛来が確認されなくなり、駐車スペースやお客様の動線への糞落下も解消されております。
- 立体駐車場への鳩の侵入・飛来がゼロに
- シャッターボックス上部での再営巣を物理的に防止
- 駐車スペースへの糞落下が解消し、お客様のお車を汚す心配がなくなった
- 階段出入口の通行性を保ったまま、侵入経路を封鎖
- 清掃業務の負担が軽減し、施設全体の衛生環境・印象が改善
担当者より
本施工は、四方が開口した立体駐車場という「鳩が最も入り込みやすい構造」への対策事例でございます。約250平米という範囲を、3尺〜5尺の脚立のみで、日中3日・夜間1日の計4日間・延べ15名体制で施工いたしました。
今回の要点は、すべての開口部を漏れなく封鎖することと、通行部には通行性を損なわない工法を選ぶことの2点でございます。階段出入口のように人が通る箇所を「塞げないから」と諦めてしまうと、そこが鳩の入口として残り、対策全体が意味をなさなくなってしまいます。カーテン仕様の防球ネットにより、ご利用者様の利便性と鳩対策を両立できたことが、本件の大きな成果でございました。
また、シャッターボックス上部の営巣は初期段階で対処できたため、比較的短期間かつ最小限のご負担で解決できております。鳩の被害は、営巣が進むほど清掃・撤去の手間も費用も増えてまいります。「まだ数羽だから」という段階でのご相談が、結果として最もコストを抑える選択となります。
📋 この施工事例のまとめ
- 四方すべての開口部を封鎖することが再発ゼロの条件。一方向だけの対策では鳩が別の開口へ移動するだけ。約250平米を面で一括封鎖したことで完全遮断を実現。
- 通行部にはカーテン仕様の防球ネットで対応。人が通る階段出入口も、下端チェーンによる自重復帰の仕組みで通行性と侵入防止を両立。
- 日中3日・夜間1日の工程分割で営業への影響を回避。3尺〜5尺の脚立のみで、延べ15名を効率的に配置し4日間で完工。
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商業施設・駐車場のご担当者様へ
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この記事を監修しました
吉田 一夫(よしだ かずお)
【経歴・実績】
鳥害対策施工歴: 16年
施工物件数: 累計2,000件以上
保有資格等: 職長安全衛生責任者、高所作業車運転技能講習修了
【ご挨拶】
工場やマンションなど、法人・施設管理者様を悩ませる深刻な鳩被害(鳥害)を根本から解決いたします。
16年間、2,000件を超える現場で培ったノウハウをもとに、防鳥ネットや電気ショック、剣山(スパイク)など、施設の構造と被害状況に合わせた最適な工法をご提案します。
足場を組まない「ロープ作業(無足場工法)」にも対応しており、コストや工期を抑えた高所作業も得意としております。終わらない鳥害にお悩みの担当者様は、まずはお気軽にご相談ください。