倉庫・工場に鳩が侵入!
緊急対処法
今すぐできること・絶対にやってはいけないこと・専門業者への依頼タイミング
倉庫・工場に鳩が侵入したときの緊急対処法とは?
倉庫・工場に鳩が侵入した場合、まず糞に素手で触れず現場を記録・隔離することが最優先です。鳩の捕獲・巣の撤去は鳥獣保護管理法により許可なく行うと違法になります。侵入経路の確認と専門業者への連絡を最短で進め、荷主・取引先への報告も並行して行いましょう。
「鳩が入っている」——その瞬間にやること
「……いつから?どこから入った?」
パニックになる前に、まずこの3つだけやってください。
発見直後にやる3つのこと
糞・羽・巣に近づかない・触らない
乾燥した鳩の糞にはクリプトコッカス菌・サルモネラ菌が含まれます。吸い込むだけで感染リスクがあります。素手はもちろん、マスクなしでの近接も避けてください。立ち入り禁止エリアを設定し、他のスタッフが近づかないようにします。
現場を写真・動画で記録する
鳩の数・位置・営巣の有無・糞の範囲・侵入と思われる箇所を撮影します。この記録は荷主・取引先への報告、専門業者への状況説明、保険申請などで必ず役立ちます。記録前に清掃・片付けをしないでください。
上長・施設管理担当者に即報告
個人判断で対処を進めると法律違反や二次被害のリスクがあります。まず社内の責任者へ報告し、対応方針を決めてから動くことが重要です。「とりあえず追い払おう」「自分で駆除してみよう」という判断を一人でしないようにしましょう。
| 被害の種類 | 倉庫・工場への影響 |
|---|---|
| 糞害 | 商品汚損・廃棄ロス |
| 腐食 | 鉄骨・設備劣化(長期放置で修繕費が指数的増加) |
| 悪臭 | クレーム増加・従業員の職場環境悪化 |
| 衛生 | HACCP・荷主監査でのNG判定 |
| 安全 | 糞で滑りやすくなることによる転倒・事故リスク |
| 取引評価 | 取引停止リスク・荷主契約解除 |
| 敷地内外 | 通路・立体駐車場・ベランダへの拡散。来訪者・従業員への印象悪化 |
絶対にやってはいけないNG行動
現場担当者が「とりあえず」でやってしまいがちな行動が、実は状況を悪化させたり、法律違反になったりします。以下は絶対に避けてください。
- 素手・マスクなしで糞を清掃する——クリプトコッカス症など深刻な感染症のリスクがあります
- 鳩を捕獲・殺傷する、卵・巣を勝手に撤去する——鳥獣保護管理法違反(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)
- 強制的に追い出して窓・扉を閉める——鳩が建物内に閉じ込められ、パニックで被害が拡大します
- 市販の忌避剤・CDを大量に設置する——効果は1〜2週間で慣れてしまい、根本解決になりません
- 「少ないうちに」と被害を過小評価して放置する——鳩は学習・繁殖が速く、短期間で群れが拡大します
- 荷主・取引先への報告をためらう——隠蔽が発覚した場合、信頼損失は被害そのものより深刻になります
「自分で駆除」が法律違反になる理由
鳩は「鳥獣保護管理法」で保護されています。現場担当者が「じゃあ自分でやってしまおう」と動きやすい行為が、実は法律上NGです。
| 行為 | 法律上の扱い | 罰則 |
|---|---|---|
| 鳩を捕まえる・殺傷する | 違法(許可が必要) | 1年以下の懲役 or 100万円以下の罰金 |
| 卵・ヒナを撤去する | 違法(許可が必要) | 同上 |
| 巣を撤去する | 違法(許可が必要) | 同上 |
| 防鳥ネット・スパイク・電気ショックの設置 | 適法(許可不要) | —— |
| 糞の清掃・消毒 | 適法(許可不要) | —— |
「追い払う」「止まらせない」「入れない」施工は許可不要で適法です。「捕まえる・殺す・卵を取る」だけが規制対象。侵入防止の施工はすぐに動けます。
緊急対処の流れ(5ステップ)
侵入発覚から解決までの流れを時系列で整理します。状況によって前後することもありますが、基本の流れとして参考にしてください。
現場の安全確保と記録
立ち入り禁止区域を設定。写真・動画で被害範囲・鳩の数・侵入経路を記録。上長への報告。糞への接触・清掃は行わない。
侵入経路の仮確認と開口部の仮閉鎖
シャッター・窓・換気口など「明らかな開口部」を一時的に閉鎖して新たな侵入を防ぎます。鳩が室内にいる場合は追い出す前に出口を確保し、穏やかに誘導します(強制追い出しはNG)。荷主・取引先への状況報告の要否を判断します。
専門業者へ連絡・現地調査の依頼
撮影した写真を添えて専門業者に連絡します。緊急対応可能な業者は最短翌日に現地調査が可能です。荷主監査・ISO審査の日程がある場合は必ず伝えてください。
糞の清掃・消毒(専門業者が実施)
防護服・N95マスク・高圧洗浄で完全除菌。この工程を省略すると臭いが残り鳩が戻ってくるリスクが高まります。清掃後に荷主・審査機関向けの清掃証明書・施工前後写真を発行してもらいます。
侵入経路の完全封鎖と保証
防鳥ネット・電気ショック・スパイクで全侵入経路を封鎖。施工後に完了報告書・写真記録を受け取り、荷主・取引先へ提出します。5年の製品保証・1年の忌避保証で再発時も無償対応。
- 翌日・今週中に荷主の定期衛生監査・HACCP・ISO審査が予定されている
- 製造ライン・出荷準備エリアに糞が直接落下している
- 鳩が10羽以上確認されている、または巣・卵が見つかっている
- 以前から被害があり、今回が2回目以上の侵入である
荷主・取引先への報告はどうする?
「知られたくない」「大ごとにしたくない」という気持ちは自然ですが、倉庫・工場での鳩被害は衛生・品質管理上の問題として、適切な報告と対応記録の提出が求められるケースがほとんどです。
報告が必要なケースの目安
- 保管品・製品・出荷待ち商品に糞が直接付着した可能性がある
- 荷主との契約に衛生管理基準・HACCP・ISO要件が含まれている
- 近日中に荷主の定期監査・抜き打ち検査が予定されている
- 食品・医薬品・精密部品など衛生管理が厳格な品目を保管・製造している
報告する際に用意しておくもの
- 発見日時・発見状況の記録(写真・メモ)
- 被害範囲・糞の有無と保管品への影響確認結果
- 対応の経緯(専門業者への連絡済みであることを含む)
- 専門業者から受け取った清掃証明書・施工完了報告書・写真記録
荷主・取引先は「問題があったこと」よりも「適切に対応されたかどうか」を見ています。清掃証明書・施工写真・完了報告書をセットで提出できる専門業者を選ぶことが、信頼回復の最短ルートです。
鳥獣保護管理法:現場担当者が知っておくべきこと
鳩は「鳥獣保護管理法」によって保護されており、許可なく捕獲・殺傷・卵や巣の撤去を行うことは違法です(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)。現場の担当者が「自分でなんとかしよう」と動く前に、この法律の基本を押さえておきましょう。
「許可が必要」なこと vs「許可不要」なこと
| 行為 | 許可の要否 | 備考 |
|---|---|---|
| 鳩の捕獲・殺傷 | 要許可(原則NG) | 都道府県知事の許可が必要 |
| 卵・ヒナの撤去 | 要許可(原則NG) | 巣の状態に関係なく規制対象 |
| 巣の撤去 | 要許可(原則NG) | 卵・ヒナがある場合は特に注意 |
| 防鳥ネットの設置 | 許可不要・適法 | 侵入防止目的 |
| 電気ショックの設置 | 許可不要・適法 | 接触忌避目的 |
| スパイクの設置 | 許可不要・適法 | 止まり防止目的 |
| 糞の清掃・消毒 | 許可不要・適法 | 衛生管理として実施可能 |
「入れない環境を作る」施工は今すぐ・許可なしで動けます。「捕まえる・殺す・卵を取る」だけが法律の壁。焦って法律違反をしないために、まず専門業者に連絡することが最善の選択です。
専門業者に連絡するタイミング
「少ないうちは自分たちで対処できる」と思いがちですが、鳩の繁殖・定着スピードは非常に速く、気づいたときには対処が格段に難しくなっているケースが多くあります。
今すぐ連絡すべき状況
- 鳩の侵入・営巣をはじめて確認した(早期対応で被害・費用を最小化できます)
- 荷主監査・HACCP・ISO審査が1〜2週間以内に予定されている
- 巣・卵・ヒナが見つかっている(撤去には許可が必要なため専門業者が必要)
- 以前対策をしたが再発した(侵入経路の見落としがある可能性が高い)
- 鳩が10羽以上確認されている(群れになると対処が複雑になります)
専門業者を選ぶ際のチェックポイント
- 緊急対応・最短翌日着工に対応しているか
- 施工後に清掃証明書・完了報告書・写真記録を発行してもらえるか
- 鳥獣保護管理法に沿った適法な施工を行う業者か
- 5年の製品保証・1年の忌避保証など再発時の保証があるか
- 倉庫・工場の操業中施工・夜間・休日対応が可能か
鳩は一度「安全な場所」と認識すると繰り返し戻り続けます。巣・卵ができてからの対応は法律的な制約も増え、清掃・施工の規模も大きくなります。発見した時点での早期連絡が、最終的なコストを最も下げる選択です。
まとめ:侵入発覚から解決までのチェックリスト
📋 緊急対処チェックリスト
- 糞・巣・卵に素手・マスクなしで触れない。立ち入り禁止区域を設定し、感染リスクを最小化する。
- 現場を写真・動画で記録する。鳩の数・位置・糞の範囲・侵入箇所を清掃前に撮影しておく。
- 鳩の捕獲・卵や巣の撤去は絶対にしない。鳥獣保護管理法違反(懲役・罰金)になる。
- 上長に報告し、専門業者へ連絡する。当日中に連絡すれば最短翌日着工が可能。
- 荷主・取引先への報告要否を判断する。保管品への影響がある場合は清掃証明書・施工記録を準備する。
- 侵入防止施工(ネット・電気ショック・スパイク)は許可不要で適法。早期施工が再発・費用拡大を防ぐ最善策。
倉庫・工場への鳩侵入は、発見した瞬間から「時間との勝負」です。焦って法律違反になる行動をとるよりも、まず記録・報告・専門業者への連絡という手順を踏むことが、最短で・最小限のコストで解決する道です。
「今すぐ対処したい」
倉庫・工場の担当者様へ
現場写真を送るだけで状況確認できます。最短翌日に現地調査・着工対応。
荷主監査・HACCP・ISO審査前の緊急対応も承っています。断っても費用は一切かかりません。
この記事を監修しました
吉田 一夫(よしだ かずお)
【経歴・実績】
鳥害対策施工歴: 16年
施工物件数: 累計2,000件以上
保有資格等: 職長安全衛生責任者、高所作業車運転技能講習修了
【ご挨拶】
工場やマンションなど、法人・施設管理者様を悩ませる深刻な鳩被害(鳥害)を根本から解決いたします。
16年間、2,000件を超える現場で培ったノウハウをもとに、防鳥ネットや電気ショック、剣山(スパイク)など、施設の構造と被害状況に合わせた最適な工法をご提案します。
足場を組まない「ロープ作業(無足場工法)」にも対応しており、コストや工期を抑えた高所作業も得意としております。終わらない鳥害にお悩みの担当者様は、まずはお気軽にご相談ください。